英検準1級に合格できた理由。幼少期からの英会話と3か月の集中対策で見えたこと
我が家の子どもは、小学2年生から英会話スクールへ通っていました。
そして高校生になってから、英検準1級に合格することができました。
こう書くと、「小さい頃から英語が得意で、ずっと熱心に勉強してきたのだろう」と思われるかもしれません。
しかし、実際はまったく違います。
田舎で暮らす我が家は、子どもの英語教育には比較的お金と時間をかけてきたほうだと思います。それでも、初めて英検Jr.のゴールドを取ったのは小学4年生でした。
しかも、その頃は「THANK YOU」という基本的な言葉でさえ、正しく書けなかったほどです。
そんな子が小学6年生で英検2級に合格し、さらに高校生で準1級まで取得できたのですから、親である私自身も今振り返って、「よくここまで来たな」と思います。
今回は、英検準1級に合格するまでに何をしたのか、そして長年の英語教育がどのような形で力になったのかを、我が家の経験としてお話しします。
小学6年生で英検2級に合格しても、英単語を書けたわけではない
小学6年生で英検2級に合格したという話をすると、「その頃には英語を自由に読み書きできたのでしょう」と思われることがあります。
ですが、決してそのような状態ではありませんでした。
英単語のつづりを覚えるための勉強は、ほとんどしていませんでした。
書く練習にも十分な時間をかけていません。
それでは、なぜ2級に合格できたのでしょうか。
今思えば、かなり特殊な方法で試験を乗り切っていました。
英作文では、よく使う基本的な定型文を覚え、出題されたテーマに合わせて単語を入れ替える方法を使いました。
自由に英文を組み立てるというより、覚えている型を何とか活用して答案を完成させる方法です。
そして、一次試験で最も頼りにしていたのがリスニングでした。
幼い頃から英会話スクールへ通い、英語の音を聞くことには慣れていました。そのため、語彙や読み書きが十分でなくても、リスニングで高得点を取ることができました。
まずリスニングで点数を稼ぎ、ほかの分野の不足を補う。
我が家にとって、英検2級まではこの方法が通用していたのです。
もちろん、誰にでもおすすめできる王道の学習方法ではありません。
合格できたこと自体が、私には「神様が少しだけウインクしてくれたのではないか」と思えるほどでした。
本人も「準1級までは、まともに勉強していなかった」と振り返った
高校生になった子どもが、あるときこう言いました。
「準1級を受けるまで、英検の勉強をまともにしたことがなかった。」
親としては、「あれだけ英会話へ通っていたのに」と複雑な気持ちにもなります。
しかし、確かにその通りでした。
英会話スクールには長く通っていましたが、英検専用の単語帳を使って計画的に語彙を覚えたり、毎日問題集に取り組んだりしたことはほとんどありません。
日頃の英会話で身につけた感覚とリスニング力、そして試験前の限られた対策で、2級までは何とか進むことができました。
ところが、準1級では同じ方法が通用しませんでした。
準1級は、英語に慣れているだけでは乗り越えられなかった
英検準1級になると、出題される単語や長文の難しさが一段上がります。
環境、科学、医療、経済、歴史、社会問題など、日常会話だけでは触れる機会の少ない内容も出てきます。
会話の流れから何となく意味を予想するだけでは、正解できない問題が増えてきました。
特に大きな壁になったのが語彙です。
英語を聞き取ることができても、問題文に出てくる単語の意味を知らなければ、正しい選択肢は選べません。
長文も、話の雰囲気だけで読み進めるのは難しくなります。
そこで準1級の受験を前にして、初めて英検対策用の単語学習へ本格的に取り組みました。
これまでは避けてきた、地道に単語を覚える勉強です。

英検準一は気にハードルが上がる、英単語を勉強しました。
子どもにとっても、決して楽しい作業ばかりではなかったと思います。
それでも、準1級に合格するためには、これまで感覚で身につけてきた英語へ、試験に必要な知識を加える必要がありました。
長年通った英会話スクールの先生と試験対策
準1級の対策では、小学2年生からお世話になっていた英会話スクールの先生にも協力していただきました。
子どもの得意な部分も、苦手な部分も知っている先生です。
長く関わってくださった先生だからこそ、本人の性格や理解度に合わせて対策を進めてもらえたことは、とても大きかったと思います。
単に問題の正解を教えるのではなく、なぜその答えになるのか、どのように考えればよいのかを一緒に確認していきました。
英作文や面接も、その場で英語を組み立てる練習が必要です。
英検2級までのように定型文だけで何とかするのではなく、自分の意見を英語で伝える力が求められます。
長年築いてきた先生との信頼関係があったからこそ、分からないことを質問し、間違いを恐れずに練習できたのだと思います。
3か月間、ほぼ毎日25分のオンライン英会話
もう一つ大きな力になったのが、オンライン英会話です。
準1級の受験に向け、約3か月間、ほぼ毎日25分のレッスンを受けました。
1回25分だけを見ると短く感じます。
しかし、週に1回まとめて長く話すよりも、毎日のように英語を使うほうが、会話の感覚を保ちやすかったようです。
質問を聞き取る。
自分の考えをまとめる。
知っている単語を使いながら答える。
相手の反応を見て、必要であれば言い直す。
こうした経験を毎日繰り返すことで、英語を話すことへの瞬発力が少しずつ高まっていきました。
ただし、この3か月だけですべての力が身についたわけではありません。
毎日のオンライン英会話を楽しめた背景には、小学2年生から積み重ねてきた英会話の基礎がありました。
外国人の先生を前にしても過度に緊張しないこと。
分からなくても、知っている表現を使って何とか伝えようとすること。
聞き取れないときには、もう一度言ってほしいと頼めること。
長年の経験によって、こうした土台がすでにできていたからこそ、短期間の集中レッスンが成果につながったのだと思います。
ネイティブ講師ではないからこそ出会えた世界
利用したのは、比較的料金を抑えたオンライン英会話でした。
先生は必ずしも英語を母語とするネイティブスピーカーではありません。
英語を第二言語として学び、仕事で使っている先生もたくさんいました。
「英会話を習うなら、ネイティブの先生でなければ意味がない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、我が家にとっては、世界中のさまざまな国の先生と話せたことが大きな魅力でした。
住んでいる国も、文化も、英語の発音も一人ひとり異なります。
同じ英語を使っていても、話し方や考え方には違いがあります。
日本の田舎で暮らしていても、自宅の画面を通じて世界中の人と会話ができる。
これは、子どもにとってとても貴重な体験でした。
英語は一部の国だけの言葉ではなく、母語の異なる人同士をつなぐためにも使われているのだと、会話を通して実感できたのではないかと思います。
日本のアニメとゲームは、会話を続ける最強の話題だった
オンライン英会話を続けるうえで、思いがけず大きな力になったものがあります。
それが、日本のアニメとゲームです。

日本のアニメとゲームのクオリティは最強です!
我が家では、アニメやゲームを完全に禁止してきませんでした。
もちろん、生活や勉強に影響するほど長時間にならないよう注意はしましたが、「勉強の邪魔になるもの」としてすべて取り上げることはしませんでした。
この判断が、オンライン英会話で思わぬ形で役立ちました。
海外の先生の中にも、日本のアニメやゲームが好きな方がたくさんいました。
好きな作品について話したり、お互いにおすすめを紹介したり、登場人物や物語について意見を伝え合ったりすることができたのです。
共通の趣味があると、会話の話題は尽きません。
英検の面接練習だけを毎日繰り返していたら、3か月間も楽しく続けることは難しかったかもしれません。
しかし、「今日は先生と何のアニメについて話そう」「このゲームを知っているか聞いてみよう」と思えたことで、オンライン英会話が勉強だけの時間ではなくなりました。
好きなことを伝えたいという気持ちは、英語を話す大きな原動力になります。
文法が完璧でなくても、単語がすぐに出てこなくても、伝えたい内容があると何とか言葉を探そうとします。
英語を学ぶために会話をするのではなく、話したいことがあるから英語を使う。
この経験は、資格の点数以上に価値があったと思っています。
準1級合格は、長年の蓄積と初めての本格対策が重なった結果
英検準1級に合格できた理由を一つだけ挙げることはできません。
小学2年生から英会話スクールへ通い続けたこと。
長年お世話になった先生と英検対策に取り組んだこと。
準1級用の単語を初めて計画的に勉強したこと。
約3か月間、ほぼ毎日オンライン英会話を続けたこと。
そして、アニメやゲームという好きな話題を通じて、世界中の先生との会話を楽しめたこと。
これらが重なった結果だと思います。
幼い頃から英語に投資してきたからといって、自然に準1級へ合格できたわけではありません。
反対に、準1級の対策を始めてからの3か月だけで、すべての力を身につけたわけでもありません。
長く積み重ねてきた聞く力や会話への抵抗のなさに、語彙学習と試験対策が加わったことで、ようやく合格という形につながりました。
資格に必要な力と、実際に使う力は少し違う
英検準1級の合格は大きな自信になりました。
しかし、合格したからといって、急に英語を完璧に話せるようになったわけではありません。
映画のせりふをすべて理解できるわけでも、どのような話題についても流暢に話せるわけでもありません。
資格試験では、語彙、読解、リスニング、英作文、面接など、複数の力が求められます。
一方、実際の会話では、相手の言葉を聞き、その場で考え、自分の言葉で返す力が必要です。
重なる部分はありますが、まったく同じ能力ではありません。
だからこそ、単語帳で覚える学習と、人と会話する経験の両方が必要だったのだと思います。
英検準1級への挑戦を通じて、我が家は初めて「試験に合格するための英語」と「人とつながるための英語」を同時に学べたように感じています。
そして高校生になった今、親が用意した英語環境から一歩進み、本人が自分の目的に合わせて学び方を選ぶ時期へ入ってきました。
長く続けてきた英語を、これからどのように自分の力として使っていくのか。
資格取得の先にある英語学習についても、学生本人の視点を大切にしながら考えていきたいと思います。
